家紋変化のルールー原型を改変したパターン−2

これは原形の形、スタイルに手を加え、改造していくことをさす。とはいっても、原形は何らかの方法によって残し、その変形であることが分るよう工夫されている。

■ 上下 
  紋の形を上下さかさまにしたスタイル。藤紋の”上り藤”と”下がり藤”が有名


■ 折れ
  葉や花びらを折った形。折れ柏、折れ鷹の羽など


■ 結び
  紐の結ばれたようにデザインしたもの。結び柏、結び雁金など、


■ 似せ
  よく知られた紋に似せてデザインしたもの。桐や巴、鶴、蝶などがある。 
沢瀉桐など


■ 光琳風
  デザイン、筆致が尾形光琳の様式に似たもの。光琳桐など


■ 浮線
  本来は浮線綾のことで、織り紋の糸を浮かして織った。”浮き織”をいう。蝶の
模様が多いので、浮線といえ  ば浮線蝶”を指すようになり、浮線橘、浮線片
喰など、草花が蝶のようにデザインされている。

以上はみな、原形を主題としての変形だが、中には菱紋のように、本来の単純明快な菱そのものから離れ、菱の葉や、菱の実を作る例も見られる。


伝統工芸 作家物小紋!伝統工芸 江戸小紋 松下屋オリジナル縞小紋 筒井克政作



★★★原形を変形せずに同じ紋をふやし、多様な形に合成、また組み合わせることによって作られる家紋

■ 対い
  二つの同じ家紋が向き合っているパターン 。対い蝶、対い鶴


■ 抱き
  二つの同じ紋が下の方で交差し、たがいに抱き合っているように見える形、 
抱 き茗荷。抱き楓など


■ 違い
  二つの同じ紋が、中央で交差しているもの。 違い鷹の羽が有名


■ 並び
  二つ以上の紋が、直立して並んでいるパターン 。並び鷹の羽など


■ 盛り
  盆などに果物を盛り上げたような形。 三つ盛り柏。三つ盛り巴など


■ 重ね
  二つ以上の紋の一部が重なっているもの。 重ね井桁、 重ね釘抜き


■ 寄せ
  同じ紋を三つ以上、中心に向かって寄せたような形。 三つ寄せ沢瀉


■ 離れ
  ”寄せ”の反対で、中心から離れ去ったような形。 離れ巴


■ 追い
  同じ紋が2個以上集まり前の紋の後尾にあとの紋の頭がきて、丁度追いかけてい
るような形。 追い柊など


■ 頭合わせ
  二つ以上の紋の頭に当たる部分を、文字通り頭合わせにしたパターン。頭あわせ
二つ結び雁金など。
  後尾の部分を接するように、変えたものが ”尻合わせ”である。

このように家紋の変化はある法則(ルール)によって多様に変化して数多くの家紋が作り出された。


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