家紋とは日本人の郷愁

「お宅の家紋は何ですか?」と聞かれて、「さあ、そういえばあったような気もしますが、何だったかなあ。。。」などと応じる人がふえている。
とくに、若い人は感心が薄いので、知らない人が多いようだ。

毎日それを意識することはないが、イザというときに出てくる家紋。
知らないより知っていたほうがいい。同じ知るなら、すこし徹底していろいろ知っていた方がおもしろい。


家紋は歴史の中に忘れ去られた単なる伝統、単なる文化遺産、というわけでは決してない。

現在も脈々と息づいて、暮らしの中に立派に生きている。

たとえば冠婚葬祭を見れば分かる。
結婚式場、披露宴、いずれも家紋の行列だ、七五三の宮参りには、紋付を着た男の子が千歳飴を手にポーズをとる。

神社の祭壇、仏閣の縁日には神紋・寺院の入った幕が張られる。

葬儀の時もその家の紋の入った提灯がかかげられ、紋付礼装の人が焼香の列をなす。

しきたりと伝統による冠婚葬祭に限らない。
よく注意してみるとわかるが、家紋は、「核家族化」が進んだといわれる今も、いたるところで使われ、われわれの目をひきつける。

日頃そんなことは忘れていても、ふと目にふれたり、ちょっとしたことから思い起こしたり「あっ、うちの紋と同じだ」とハッとしたりする。

こういった情緒的に日本人としての伝統に対する郷愁と愛情の念がうかがえる。

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